がん患者およびリウマチ患者を対象とした抗体医薬品の薬物動態解析を行い、また同時に二次無効発現要因を検索することで、抗体製剤の最適な投与設計支援システムを構築することを目的とした。TOF型質量分析計ならびにタンデム四重極質量分析計を用い、主成分分析を中心とするバイオマーカー探索手法を行うことで、アミノ酸配列に関する情報の有無に関わらず短時間で抗体医薬品ならびに関連成分の分析が可能となった。本プロセスはアミノ酸配列情報の有無に関わらず対応できることから、多くの抗体医薬品や、その効果に影響を与える成分の分析に応用できると考えられる。現在本法を用いて二次無効関連因子の網羅的検索を進めている。
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