研究課題
若手研究(B)
非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) の服用による食物アレルゲンの消化管吸収亢進の機構を解明することを試みた。その結果、消化管上部における卵白リゾチームの吸収にはエンドサイトーシスと細胞間隙輸送が関与し、アスピリンやジクロフェナクなどのNSAIDsが食物アレルゲンの細胞間隙輸送を増加させることで消化管吸収が亢進することが明かとなった。また、プロスタグランジンE1製剤であるミソプロストールがNSAIDsの服用によるアレルゲンの吸収増加を抑制できることが示された。これらの結果は、食物依存性運動誘発アナフィラキシー (FDEIA) の病態解明や治療法の開発に有用な知見を与えるものと考えられる。
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (10件)
Allergology International
巻: 62 ページ: 435-445
Communications
巻: 438 ページ: 61-65