キャピラリー電気泳動-タンデム質量分析法を組合わせ、多検体処理に適した簡便・迅速な抗体医薬の精密測定法の構築を行った。Fab由来のペプチドを分離定量するための、測定条件 (緩衝液 pH、濃度、イオン化電圧及び温度) の最適化を行った。続いて、3個のペプチドについてMultiple Reaction Monitoring法で定量性を確認したところ、1個のペプチドが濃度依存的なピークの増加を示し、サロゲートペプチドとして有望であることがわかった。すでに開発している TNF-アルファ;固定化磁気ビーズを用いることで前処理・測定のいずれの段階でも選択性が向上し、高精度な分析法になると予想される。
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