Muse細胞は多能性幹細胞マーカーであるSSEA-3陽性細胞として間葉系幹細胞から単離可能である。しかしSSEA-3は糖脂質であるため、発生学的解析が困難である。そこでMuse細胞の新たなマーカーを探索するために、様々な抗体を用いたFACS解析の結果、Crito-1がSSEA-3に代わる新たなマーカーとなる可能性が示唆された。そこでGFPをレポーターとしたトランスジェニックマウスを作製し、組織学的解析を行った。その結果、SSEA-3とGFPの二重陽性細胞が存在することが確認された。これらの結果から、Cripto-1はマウスMuse細胞の新たなマーカーであることが示唆された。
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