研究課題
交感神経ベータアドレナリン受容体(β-AR)シグナルは心筋細胞内のcAMP濃度を上昇させ、心臓の機能調節に重要な役割を果たす。cAMP合成酵素であるアデニル酸シクラーゼ(AC)およびcAMPの標的分子Epac1はβ-ARシグナル伝達経路の主要な構成因子である。β-ARアンタゴニスト(β遮断薬)は交感神経の異常亢進を誘因とする不整脈の治療に有効であるが、導入時の心機能低下や持続的な呼吸機能抑制などの副作用が問題となる。本研究では、心臓に優位に発現するACサブタイプの1つであるAC5遺伝子やEpac1遺伝子の欠損が不整脈を抑制することをマウス実験で明らかにした。さらに、心臓型ACサブタイプの阻害剤として我々が見出したビダラビン(抗ヘルペス薬)はβ遮断薬に見られる心機能低下をおこすことなく不整脈を抑制し得ることを示した。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
J Physiol Sci
巻: 65 ページ: 195-200
10.1007/s12576-014-0354-3. Epub 2015 Jan 14.
Biochem Biophys Res Commun
巻: 458 ページ: 531-535
10.1016/j.bbrc.2015.01.149. Epub 2015 Feb 9.
http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~seiri1/index.html