RabファミリーGタンパク質は細胞の生存や機能維持に不可欠な膜輸送を制御している。中でもRab3とRab27は分泌型の調節性エキソサイトーシス制御の中心分子である。しかし、その分子機構については、Rab3やRab27の活性変化が膜融合のどのタイミングで起きるのかという決定的に重要な情報が欠けているために、その機能は不明の点が多い。本研究では新たにRab3とRab27のバイオセンサーを開発した。Rab3センサーとRab27センサーのダイナミックレンジはそれぞれ73.0%と106.3%であり、細胞イメージングに使用できる目安の数字を十分超えている。これらのセンサーを使用していくつかの新知見を得た。
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