研究課題
若手研究(B)
膵液分泌に重要な役割を果たす重炭酸イオン輸送を担うイオンチャネルの生理機能と分子基盤を明らかにするため、膵臓導管細胞に存在するイオンチャネルの電気生理学的同定を試みた。アデノシンは膵臓導管細胞の上皮膜イオン輸送およびClイオン電流を濃度依存性に増加させた。アデノシンA2B受容体は導管細胞の管腔側膜に局在していた。以上の結果は、アデノシンは管腔側膜に存在するアデノシンA2B受容体を介してcAMP活性型Clチャネルを活性化し、膵臓導管細胞の重炭酸イオン輸送を制御することを示唆する。
生理学