内分泌細胞におけるTASK1チャネルの機能調節の分子機構について、薬理学的・分子生物学的手法を用いて解析した。NGF存在下の副腎髄質細胞およびPC12細胞において、TASK1チャネルは、ジロイシンモチーフを介したクラスリン依存性エンドサイトーシスによって制御されていることを明らかにした。さらに、その制御には、Src/PI3K/PLCが重要な役割を果たすことを示唆した。また、NGF長期存在下では、遺伝子・蛋白質レベルで発現制抑制が観察された。以上の結果より、TASK1チャネルは、エンドサイトーシスによる細胞膜発現の制御、遺伝子・蛋白質レベルでの発現制御によって機能調節されていることが示唆された。
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