研究概要 |
平成24年度には、Nestin-Creを用いたGGCXの中枢神経特異的欠損マウスの作成、神経細胞におけるGla化蛋白の同定を行った。 神経細胞臓器特異的GGCX欠損マウスの作成(A, B)は、Cre/loxPを用いた臓器選択的な遺伝子欠損法(conditional gene targeting)を用いた(Gu H et al. Science 265, 103, 1994)。Nestin promoterによりCre recombinaseを発現し、中枢神経特異的にGGCXを欠損したマウスを作成し行動解析を行い、コントロールマウスとの差異を観察した。また、行動解析に加え、組織特異的GGCX欠損マウスとコントロールマウスにおける骨代謝状態の差異も検討した。 同時に、中枢神経における新規Gla化蛋白の同定も試みており、ヒト神経芽細胞腫由来のSH-SY5Y細胞にFlag tagを付加したGGCXを過剰発現させ、Flag抗体にて免疫沈降を行うことにより中枢神経におけるGGCX結合蛋白の精製を試みた。銀染色では、GGCX結合蛋白のバンドを複数認めており、現在質量分析にて解析中である。
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