副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)はPTH/PTHrP受容体に結合して、軟骨の増殖と軟骨肥大分化に重要な役割を果たす。本研究では、新生児の関節部位から酵素処理法によって軟骨細胞の培養後、PTHrP刺激によって変動する遺伝子群をマイクロアレイ法、リアルタイムPCR法を用いて解析した。その結果、PTHrP刺激後によって増加する転写因子Nfil3/E4BP4は、軟骨代謝に重要な役割を果たす骨関連因子Bmp4、あるいはPtgs2遺伝子を負に制御することを明らかにした。すなわち、本研究においてPTH/PTHrP受容体シグナルによって制御される骨軟骨代謝には時計遺伝子が関与する可能性が示唆された。
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