本研究では神経-血管の直接の相互作用に着目して血管が神経と並走するメカニズムを明らかにすることを目的とし、神経との接触により血管内皮細胞内で活性化される遺伝子JunBを同定した。JunBは血管内皮細胞の細胞形態に影響を及ぼしtip cellへの変換や血管新生を促進すること、shRNA-JunBによるin vivoでのJunBのノックダウンは神経との並走区間の減少を示すことを明らかにした。本研究により神経-血管並走の分子メカニズムの一端が明らかになり、血管関連疾患の応用研究に役立つものと期待される。
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