Cadm1欠損マウス肺腫瘍由来の高浸潤性IMSMP-1細胞に恒常的にGFPを発現させ、ヌードマウスの脾臓から肝臓に浸潤させ、癌細胞を血管とともに多光子レーザー顕微鏡で観察する生体蛍光観察系を確立した。また、成人T細胞白血病(ATL)関連細胞株(MT-2)を免疫不全NOGマウスの尾静脈に投与し、ヒトATLの特徴である多臓器浸潤を示すマウスモデルを構築した。1日後に肝臓に浸潤した細胞を観察すると、shCADM1/GFP発現細胞では血管内からextravasationする細胞の割合が減少し、CADM1がATLの浸潤初期における血管への接着、extravasationの過程に重要であることが示された。
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