申請者らは世界に先駆け転写因子Storkhead-protein 1 (Stox1)ノックアウトマウスを作成した。Streptozotocin投与1型糖尿病モデルでは投与後2ヶ月でLittermate wild typeマウスとstox1ノックアウトマウスを比較検討した場合、C57Bl6系統ではgenotypeによる差を認めなかったが、129系統ではwild typeに比しstox1ノックアウトマウスで有意な尿アルブミン上昇と著明な尿細管間質の線維化を認めた。Stox1が慢性的な高血糖状態における腎障害の進展に寄与しており、マウスのストレインにより差があることが示された。
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