研究課題
本研究課題では、発症時の臨床症状が極めて酷似し、ともに電位依存性Na+チャネル(Nav1.1チャネル)をコードするSCN1A遺伝子変異に起因する2疾患、SCN1A関連てんかん性脳症(SRIEE)(Dravet症候群, Lennox-Gastaut症候群など)と全般てんかん熱性けいれんプラス(GEFS+)の遺伝子型-表現型相関解析を通して、遺伝性疾患における遺伝子型-表現型予測への情報学的手法(データマイニングおよび機械学習法・確率モデル)の応用を模索している。この中で本年度は、サポートベクタマシン, ランダムフォレスト, 決定木などから本研究課題に適合する確率モデルの評価を行った。加えて、アミノ酸の生物物理学・生化学的特性データベースに対する上記疾患由来変異のデータマイニング解析により、野生型Nav1.1チャネルとGain-of-function/Loss-of-functionを呈す変異型Nav1.1チャネル間では疎水性・等電荷点において統計的に有意な変化を示すといった、対象2疾患における遺伝子型-表現型相関の一端を解明した。
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