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2013 年度 実績報告書

アジア人で多く発症するEGFR変異型肺腺がんリスクに関わる遺伝要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24790340
研究機関独立行政法人国立がん研究センター

研究代表者

白石 航也  独立行政法人国立がん研究センター, 研究所, 研究員 (80609719)

キーワード肺腺がん感受性遺伝子の同定 / 国際研究者交流:アメリカ
研究概要

本年度の研究目的は、検証研究を用いたEGFR変異陽性肺腺がん感受性遺伝子の同定である。昨年度の解析で得られた解析結果をもとに、Trend P値で2.5×10-4以下の243SNPsに注目した。我々はさらに遺伝子多型間の連鎖不平衡係数が0.8以上のSNPsのうちP値が高いSNPを除外し、最終的に139SNPsを選別した。Invader法を用いたSNPタイピングを行うために、目的をするSNPの周辺領域1kbのゲノム情報をダウンロードし、マルチプレックスができるような厳しい条件でのprimer設計を行った。作成したprimerを用いてPCRチェックを行い、Invader法を行う準備を整えた。現在EGFR変異情報が得られていない症例も含めて、SNPタイピングを順次進めている。一方で、検証研究用の試料収集を目的として、昨年度の研究計画にあったゲノム指針に則った研究計画書を作成し、本センターの研究倫理審査委員会にて新たな研究が承認された「2013-060:肺がんの予防・治療に資する遺伝要因の同定を目指す研究 研究代表者:河野隆志」。これにより、今まで以上に多くの症例について検討することができるようになった。しかしながら、本研究計画書の承認が得られたのが夏以降であったため、十分な試料を収集するには至らなかった。そのため、今後は検出力がある程度見込める症例数の確保を目指す。本年度においては、研究開始前試料である356例の肺がん及び正常組織からDNAを抽出した。さらに肺がん組織由来のDNAを用いて、HRMA法を用いてEGFR変異検索を行い、118例のEGFR変異陽性腺がんであることを確認した。本研究期間内に肺腺がんの感受性遺伝子の同定には至らなかったが、追加の症例数の確保や多施設との共同研究を積極的に行うことで、アジア人に多いEGFR変異陽性肺腺がんの感受性の同定を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Regulatory nexus of synthesis and degradation deciphers cellular Nrf2 expression levels.2013

    • 著者名/発表者名
      Suzuki T, Shibata T, Takaya K, Shiraishi K, Kohno T, Kunitoh H, Tsuta K, Furuta K, Goto K, Hosoda F, Sakamoto H, Motohashi H, Yamamoto M.
    • 雑誌名

      Mol Cell Biol.

      巻: 33 ページ: 2402-2412

    • DOI

      doi: 10.1128/MCB.00065-13.

    • 査読あり
  • [学会発表] Genetic factors related with lung adenocarcinoma2013

    • 著者名/発表者名
      Kouya Shiraishi, Hideo Kunitoh, Yataro Daigo, Atsushi Takahashi, Koichi Goto, Hiromi Sakamoto, Sumiko Ohnami, Yoko Shimada, Kyota Ashikawa, Akira Saito, Shun-ichi Watanabe, Koji Tsuta, Naoyuki Kamatani, Teruhiko Yoshida, Yusuke Nakamura, Jun Yokota, Michiaki Kubo , Takashi Kohno
    • 学会等名
      日本癌学会
    • 発表場所
      横浜・パシフィコ横浜
    • 年月日
      20131003-20131005
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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