研究課題
前年度で病理組織標本において特定の幹細胞マーカーを有する細胞集団が存在することをつきとめることができ、それらが腫瘍細胞であることの裏付けも確認できた。当該年度においては、幹細胞マーカー陽性細胞のin vitroにおける細胞生物学的性状の解析を行った。ヒト由来濾胞性リンパ腫細胞株において、幹細胞マーカーの発現を検索したところ、一定割合で存在が確認された。この分画に着目してstressor刺激を加え、陽性分画を増やし、それらをcell sorterにより単離することにより、陽性と陰性の分画に分けた。網羅的な遺伝子発現解析では、治療抵抗性となる遺伝子が複数個抽出され、この幹細胞マーカー陽性に関連する遺伝子であることが判明した。次に、これらの細胞集団についてin vivoの性状解析をNOD/SCIDマウスへの移植実験を行い、現在検索中である。臨床情報との相関解析についても症例集積をし、解析中である。
2: おおむね順調に進展している
これまで計画していたとおりに実験の進捗がみられ、次年度の解析の途中まで進められている。これらの点から、おおむね順調に進展していると考えられる。
in vivoの解析については有意差がみられた時点で解析を終了する予定である。また、着目している幹細胞マーカーについては強制発現系あるいはknockdown系の実験系を行い、リンパ腫においてこのマーカーの果たす役割について検討する予定である。
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すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 15件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件)
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