胆嚢炎症例160例、胆管癌33例、胆嚢癌7例と、膵胆管合流異常症2例、胆嚢腺腫4例の胆汁・非腫瘍部胆嚢粘膜の新鮮凍結材料を収集した。胆汁のプロテオーム解析について二次元電気泳動法を用いて解析したが分離スポット数が少なくまた泳動結果も不良であった。一部のスポットについてMS解析を行ったところ、有用な結果が得られなかった。そこで胆汁前処理とタンパク抽出法について再検討を行いつつ、LC-MS解析法への手技変更を進めた。 LC-MS法で胆汁の正常コントロール例・胆嚢炎・胆嚢癌症例の少数例での解析を行ったところ、胆嚢癌でのみ検出されたタンパクを8種、胆嚢癌では検出されなかったタンパクを11種類同定した。
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