研究課題
若手研究(B)
ヘリコバクター属の細胞壁の構成分子として、コレステリル alpha-グルコース転移酵素(aCgT)から合成されるコレステリル alpha-グルコシド類(aCG類)が知られている。私達はaCG類がピロリ菌感染にどのような影響を及ぼすかを調べた。内視鏡検査で採取されたピロリ菌臨床分離株を用いた結果から、aCgT活性の高いピロリ菌ほど増殖が早く、胃粘膜の萎縮に関与していた。宿主側では、aCG類がインバリアントNKT(iNKT)細胞を活性化し、aCgT活性の高いピロリ菌ほどiNKT細胞に排除される傾向が認められた。これらの点より、aCG類はピロリ菌側と宿主側の双方に重要な役割を果たすことが示唆される。
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PLoS One
巻: 8(* equal contribution) ページ: e78191