強毒株マウスマラリア原虫Plasmodium berghei (Pb) ANKAが引き起こす脳症は、弱毒化マウスマラリア原虫であるPb XATを複合感染させることで抑制できる。本研究により、脳症の発症にはMHC class IIを介したCD4+T細胞の活性化が重要であることが明らかになった。一方、このMHC class IIを介したCD4+T細胞の活性化はPb XATの複合感染によって修飾され、その結果、脳症が抑制されることが示された。複合感染させたマウスでは、MHC class IIを介してPb XATに特異的に応答するCD4+T細胞が誘導されることが示された。
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