新規抗マラリア薬の創製を目指し、熱帯熱マラリア原虫由来酵素に対する阻害剤スクリーニング系の構築に取り組んだ。具体的には熱帯熱マラリア原虫の生育に必須な代謝経路である非メバロン酸経路に注目し、同経路において特に重要な酵素である1-deoxy-D-xylulose 5-phosphate reductoisomerase(DXR)を標的とした阻害剤スクリーニング系の構築を目指した。 スクリーニング系の構築には至らなかったが、研究協力者より新たに提供して頂いた数十種類の新規阻害剤との複合体の結晶化実験を行い、そのうち数種類の阻害剤との複合体の結晶を得ることに成功し、立体構造解析にも成功した。
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