研究課題
若手研究(B)
エキノコックス(以下「Em」)は国内にも分布する人獣共通寄生虫で、感染者に深刻な健康被害をもたらしている。本研究では、Emに特徴的なエネルギー代謝マップを描き、Em症に対する創薬研究の推進に資することを目的とした。Em虫体に含まれる代謝物質を網羅的に解析した結果、Emは、宿主哺乳類とは異なる嫌気的代謝機構を利用していることが示唆された。一方、Emによるエネルギー代謝の出発点となるグルコース摂取に関わる遺伝子の解析を進めた結果、受動輸送型および能動輸送型の両タイプのトランスポーターが機能していることが示唆された。Emが保持するエネルギー代謝経路の全体像を明らかにすべく、引き続き研究を推進したい。
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