TREM-1は、単球・マクロファージにおいて膜受容体として炎症性サイトカイン産生を誘導して炎症反応を増強するが、リガンドは不明である。好中球から放出された網目状構造物NETsがマクロファージを活性化することから、好中球NETsの構成成分中のTREM-1リガンドの同定を試みた。 TREM-1-GST融合タンパク質と、好中球様に分化誘導させたHL-60細胞から得た核タンパク質をGST-pull down assayに供し、TREM-1と結合する分子を検索した。その結果、約72 kDaの分子が特異的にTREM-1と結合した。この分子について現在質量分析による同定およびリガンド活性の測定を行っている。
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