研究課題
若手研究(B)
ハンタウイルスはヒトに腎症候性出血熱を起こす。患者と類似の腎出血を発現するマウスモデルを開発し、ウイルス側・宿主側双方の病態関連因子の同定を試みた。その結果、ハンタウイルスの外殻を構成する糖蛋白質Gnの417番目のアミノ酸と、宿主の免疫に関わるT細胞が病態発現に関与することが明らかとなった。また、細胞傷害性T細胞などを引きつける複数のケモカインが発症時に顕著に増加することも明らかとなり、これらケモカインによって誘導される過剰な細胞性免疫が病態発現機序の一端を担っている可能性が示された。
ウイルス学