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2013 年度 実績報告書

水痘帯状疱疹ウイルス特異的CTL抗原の探索とワクチン接種に伴う細胞性免疫の解析

研究課題

研究課題/領域番号 24790456
研究機関近畿大学

研究代表者

金井 亨輔  近畿大学, 医学部, 助教 (20596621)

キーワード水痘帯状疱疹ウイルス / 感染防御 / 細胞性免疫
研究概要

水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)に対する感染防御には, 細胞性免疫(CMI)が大きく関わると考えられている. VZV CMIはVZV感染細胞抽出液抗原を用いたELISPOT法などにより定量される. CMIを誘導する既知のVZV蛋白は僅かで, 他の蛋白の寄与や主要なCMI抗原など不明な点も多い. 他のヘルペスウイルスでは主要なCMI抗原蛋白は核に存在することから, VZVの核蛋白21種を個別に発現させたHEK293T細胞核抽出液を抗原とし, ELISPOT法を用いて, 20名の水痘既往のある健常人ボランティアから得た末梢血単核球(PBMC)を対象に, CMI応答を共通して誘導する蛋白を探索した. その結果、VZV ORF8, 61, 62, 63, 66は80%以上の検体でCMI応答を誘導した。このうちORF8, 61, 66は今回の我々の検討で初めて明らかにした. 引き続き、ORF61, 66のCMI抗原となるエピトープの同定を試みた. まず, ORF61, 66をそれぞれ3断片に分けて抗原とし、ORF61, 66に対し強いCMI応答を引き起こした4名の健常人PBMCを用いて抗原性を比較した. その結果, ORF66は共通したCMI応答が見られず以降の解析を断念した. ORF61はC末端断片で共通して応答が見られたことから, この領域をカバーする22種のオリゴペプチドを抗原としたELISPOT法によりエピトープ同定を試みた. 結果, ORF61のアミノ酸番号288-307及び348-367の2配列で共通してCMI応答が見られ, これらがエピトープ領域となっていると考えられた. VZVではヒトサイトメガロウイルスの核蛋白であるpp65のような単独で強力な抗原蛋白は見出されず, 複数の抗原によってCMI応答が引き起こされている可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Presence of Epstein-Barr virus-infected B lymphocytes with thyrotropin receptor antibodies on their surface in Graves' disease patients and in healthy individuals.2014

    • 著者名/発表者名
      Nagata K, Higaki K, Nakayama Y, Miyauchi H, Kiritani Y, Kanai K, Matsushita M, Iwasaki T, Sugihara H, Kuwamoto S, Kato M, Murakami I, Nanba E, Kimura H, Hayashi K.
    • 雑誌名

      Autoimmunity.

      巻: 47(3) ページ: 193-200

    • DOI

      doi: 10.3109/08916934.2013.879863.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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