研究概要 |
水痘帯状疱疹ウイルス (VZV) の感染防御には,細胞性免疫 (CMI) が大きく関わっている. CMIを誘導するVZVの主要なタンパクを明らかにするため, エリスポット法を用いた抗原の探索を行った. 核に分布するVZVタンパクを検索対象とし, 健常人の末梢血単核球に共通してCMIを誘導するタンパクを探索した. その結果, ORF8, 61, 66がCMIを誘導することを明らかにした. このうち, ORF61についてはエピトープ配列の同定を行った. 今回新たに明らかにされた抗原ペプチドは, 標準化した抗原を用いたCMI定量系の樹立に寄与できると考えられる.
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