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2013 年度 実績報告書

誘導型核内IkappaB分子によるB細胞機能の制御機序

研究課題

研究課題/領域番号 24790466
研究機関新潟大学

研究代表者

藤間 真紀  新潟大学, 自然科学系, 助教 (40542246)

キーワードB細胞 / NF-κB / Toll様受容体(TLR)
研究概要

本研究では,リンパ球における転写因子NF-κBとその誘導型核内調節因子(核内IκB)のはたらきに注目しており,NF-κBと核内IκB分子によるB細胞の機能制御機構の解明を目的とした。
我々の先行研究から,核内IκB分子のひとつであるIκBNS欠損マウスでは,胸腺非特異的抗原に対する抗体産生に障害が見られることや,IκBNS欠損B細胞では細菌内毒素であるリポ多糖のようなToll様受容体(TLR)を介した活性化が著しく低下することがわかっていた。そこでH25年度は,B細胞のToll様受容体応答におけるIκBNSの役割と作用機序について各種のTLRアゴニストを用いて検討したところ,IκBNSはTLR-1/2, -4, -6/2, -7, -9の刺激によるB細胞の生存率には影響しないが,増殖活性とIgM, IgG2a/c, IgG3タイプの抗体産生において重要であることがわかった。また,B細胞におけるIκBNSの欠損は,TLR刺激によって誘導されるIL-10産生を著しく低下させることから,近年注目されている制御生B細胞の分化にもIκBNSが関与することが示唆された。
さらに,IκBNSによる免疫細胞機能の正の制御機構の解明を目指し,IκBNS欠損細胞におけるシグナル伝達分子の発現や活性を調べたところ,IκBNS欠損B細胞では別の核内IκB分子であるBcl-3の発現レヴェルが野生型B細胞に比べて低下していた。
以上により,核内IκB分子はB細胞のTLR応答に重要であることが明らかになり,今後はその作用機序の詳細な解明が求められる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] A role of IκBNS in TLR-mediated IL-10 production in B cells2013

    • 著者名/発表者名
      Maki Touma, Mitsuo Noguchi, Naoki Hasegawa
    • 学会等名
      第42回日本免疫学会学術集会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      20131211-20131213
  • [学会発表] The atypical IκB protein IκBNS is important for TLR-induced IL-10 production in B cells2013

    • 著者名/発表者名
      Maki Touma
    • 学会等名
      15th International Congress of Immunology
    • 発表場所
      Milan (Italia)
    • 年月日
      20130822-20130827

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公開日: 2015-05-28  

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