炎症アンプ(IL-6アンプ)は慢性炎症に重要な分子機構であり、線維芽細胞や血管内皮細胞などの非免疫細胞においてNF-kBとSTAT3の活性化によってNF-kBの過剰活性化が誘導される。炎症アンプは自己免疫疾患の発症や慢性移植片拒絶などに重要であることが示されており、炎症アンプの制御メカニズムの解明は、創薬の上で意義深い知見を与えるものと考えられる。本研究では、ZFP1が血管内皮細胞株においてプロモーター上でNF-kBと複合体を形成しDNA結合能を調節、炎症アンプを制御していることが分かった。また、NF-kBのプロモーター会合を調節する因子としてキナーゼXが見出された。
|