研究課題
若手研究(B)
beta5tを構成鎖とする胸腺プロテアソームは胸腺皮質上皮細胞に発現されCD8T細胞の正の選択を司る。beta5t欠損マウスにおけるOT-I CD8T細胞はSIINFEKL抗原およびそのバリアントに過剰応答を示した。また、beta5t欠損マウスの末梢リンパ組織ではメモリー様細胞が増加していた。この異常はIL-2/15受容体シグナルに依存し、T細胞の恒常性維持への関与が示唆された。さらにbeta5t欠損マウス由来のOT-I 細胞はリステリア菌の感染に伴って短期生存エフェクター細胞に分化する傾向があった。これらの結果は正の選択がT細胞の抗原特異性のみならず抗原応答性をも決定していることを示唆する。
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