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2012 年度 実施状況報告書

北海道における冬季の患者受療行動モデルの構築と評価

研究課題

研究課題/領域番号 24790494
研究種目

若手研究(B)

研究機関旭川医科大学

研究代表者

谷川 琢海  旭川医科大学, 医学部, 講師 (40446539)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード医療情報学 / 地域医療学 / 地図情報システム
研究概要

本研究では、北海道における冬季の患者受療行動モデルを構築することを目的としている。夏季と冬季では積雪や路面凍結により道路事情が大きく異なるため、冬季における患者の移動負担の増加をシミュレーションによって明らかにすることを試みる。
平成24年度は患者受療行動モデルを分析するために必要となる地理情報システムの構築を行い、シミュレーションを行うために必要な環境を準備した。このシステムに道路ネットワークデータと医療機関のポイントデータを実装し、道路の区間ごとの所要時間などの属性情報をもとに、医療機関までの所要時間をネットワーク解析によって計測した。夏季を想定して旭川市内の400床以上の医療機関を受診するためにかかる時間をシミュレーション分析した結果、旭川市、東川町、東神楽町、鷹栖町、当麻町の市街地は概ね30分以内の到達圏域に含まれた。また、近郊の深川市や美瑛町、当麻町、比布町、愛別町、和寒町などが60分以内の到達圏域に含まれた。夏季を想定した所要時間に対して、冬季を想定した一定割合の増加分を付加することにより、到達圏域の縮小が認められた。
また、本年度は夏季と冬季の交通事情の違いについて予備的な検討を行った。市街地周辺では、冬季は夏季に比べて走行車線が狭くなったり、交差点周辺での路面凍結による自動車の走行速度の低下が見られた。一方、郊外では視界が悪いような場合において、特に自動車の走行速度が低下して移動に時間を要することが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度である平成24年度の進捗は実施計画から若干の変更はあるものの、ほぼ予定通り達成できたものと考える。

今後の研究の推進方策

平成25年度はシミュレーション分析の最適なパラメータに関する検討を行う予定である。実際の交通特性に基づいた道路交通データ等を利用して分析を行い、モデルの構築と妥当性の検証を行う予定である。また、これらの成果をまとめて学会等にて発表を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

次年度は北海道旭川市周辺における夏季と冬季の交通特性について調査した道路交通データ等を購入する予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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