住民および自治体内の様々な部門が協働して地域の安全・安心を目指すセーフコミュニティ活動について、活動に取組む自治体で調査を実施し、組織体制およびプログラム立案のプロセス、事故や傷害の発生動向、傷害予防や防災活動の現状と課題について分析した。セーフコミュニティ活動を実施する自治体で事故や傷害の発生の減少傾向や予防行動の改善傾向が確認された。他の自治体との比較に基づく活動の有効性については現段階では明らかにできなかったため、引き続き評価を続ける必要がある。科学的に効果が実証されているプログラムを優先的に採用し、これに対応した評価指標を設定することが重要である。
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