昨今、各大学で地域医療臨床実習が取り入れられる目的として、若手医師の地方定着による医師偏在の是正などが挙げられる。香川大学で必修化された地域医療臨床実習において、どのような実習内容により地域医療人としての基本的能力を身につけることができるか、また地域医療に従事する動機づけがなされるかを調査した。実習時のWebアンケートの結果かから、「コメディカルスタッフとのコミュニケーション」や「チーム医療」の項目に対する自己評価が高い学生は実習後に有意に地域医療に関する関心が高まっていた。さらに、卒業時にどのような進路を希望しているかを調査することで、必修化された地域医療実習の意義について考察した。
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