ドラッグデリバリーシステム(DDS)において薬剤を搭載するキャリアにポリエチレングリコール(PEG)を修飾することで高い血中安定性が獲得できる。しかし、PEG修飾ナノキャリアを複数回投与することによって血中滞留性が著しく損なわれるAccelerated blood clearance(ABC)現象はDDSの開発において障害となっている。本研究では生体内共焦点顕微鏡を用いてABC現象の評価法を確立し、様々なキャリアについて調べることによりABC現象を回避する構造を検討した。また、siRNAを搭載する際のintact性保持の評価法、長時間測定で問題となるフォトブリーチングの抑制法を確立した。
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