研究課題/領域番号 |
24790553
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
佐藤 妃映 岡山大学, 保健学研究科, 助教 (70362960)
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キーワード | 成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL) / 癌性幹細胞 |
研究概要 |
成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)において癌性幹細胞が存在しているのかどうか、また存在した場合に原因ウイルスであるHTLV-1の感染やATLLの発症・進展にどのように関与しているのかについて、解析することを目的としている。 今回、癌性幹細胞の指標として特異性が高いとされるアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の複数のアイソタイプと、造血細胞に特異的で腫瘍化に関与しているSHP1の検出を試みた。まず、免疫染色の染色条件の検討を行った。次に、正常リンパ節と胸腺をコントロールとして、ATLLにおいて免疫染色を行った。その結果、正常リンパ球とATLL腫瘍細胞ではALDHの発現が異なること、さらに発現するアイソタイプに違いがある可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成24年度に頭脳循環を活性化する若手研究者海外派遣プログラムにより派遣研究者として約5ヶ月間海外留学し、研究を一時中断することとなったため、研究計画に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
T細胞フェノタイプマーカー等を加えて2重蛍光染色法等を行い、基礎データを収集する。その後、性質や由来が異なるATLL細胞株数種を用いて癌性幹細胞の同定と採取を行ない、フローサイトメトリー(FACS Aria)にて癌性幹細胞の詳細なプロファイル解析を進めていく。 予定より遅れてしまった分を取り戻すべく、努めていきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度に頭脳循環を活性化する若手研究者海外派遣プログラムにより派遣研究者として約5ヶ月間海外留学し、研究を一時中断することとなり、研究計画が遅れ、平成25年度に予定していた癌性幹細胞の解析等を実施できなくなったため、未使用額が生じた。 そのため、平成25年度に予定していた癌性幹細胞の解析等を次年度に行い、未使用額はそのための経費に充てることとしたい。
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