• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

質量顕微鏡を用いた中枢神経系での内因性ジギタリスの産生分泌機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24790567
研究機関関西医科大学

研究代表者

吉賀 正亨  関西医科大学, 医学部, 助教 (70434834)

キーワード内因性ジギタリス / 質量分析 / 質量顕微鏡 / 高血圧 / 生理活性物質 / 視床下部 / 副腎
研究概要

従来内因性ジギタリス(EDLF)の定性的解析は免疫組織染色や液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)を用い行われきたが,EDLFの候補物質は非常に構造式が似ており,免疫組織染色でそれそれの物質の存在を同定するのは困難であった.従来我々の研究で用いていたLC/MSは液体サンプルの解析のため,細胞,組織内のEDLFの解析を直接行うことは困難である.しかし近年,質量顕微鏡が発達してきており,細胞,組織を直接サンプルにして従来解析が難しかった低分子化合物や脂質成分の存在を質量分析することが可能となってきている.
本研究では,質量顕微鏡を用いて,われわれがすでにLC/MSを用いてマススペクトルを得ているEDLFの候補物質であるマリノブフォトキシンとマリノブファゲニンにおいて,質量顕微鏡での質量分析を行った.保持剤として用いるマトリックスの調節と標品の濃度を検討しマススペクトルを確認したところピコグラム濃度までLC/MSと同じマススペクトルを確認することができた。
そこですでに我々がLC/MSでマリノブフォトキシンとマリノブファゲニンの分泌が確認されている副腎皮質の培養細胞株やであるY-1細胞を用いて質量顕微鏡を用いて細胞内分布の検討を行った。数種類の保持剤として用いるマトリックスを用いて検討をおこなったが十分マリノブフォトキシンとマリノブファゲニンに特異的なマススペクトルパターンを得られることはできなかった。原因として、細胞内のEDLF濃度が低いためと思われる。 しかし今回の検討において、質量顕微鏡で標品のEDLFのマススペクトルパターンが得られたことはEDLFの研究に質量顕微鏡が有用な手法となることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 高感度トロポニン測定法の基礎検討と慢性心不全診断における性能評価2013

    • 著者名/発表者名
      大倉ひろ枝,鈴木玲子,東良子,吉賀正亨,高橋伯夫
    • 雑誌名

      臨床病理

      巻: 61 ページ: 375-381

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Validation of Omron RS8, RS6, and RS3 home blood pressure monitoring devices, in accordance with the European Society of Hypertension International Protocol revision 20102013

    • 著者名/発表者名
      Takahashi H, Yoshika M, Yokoi T
    • 雑誌名

      Vascular health and risk management

      巻: 9 ページ: 265-272

    • DOI

      10.2147/VHRM.S44569

    • 査読あり
  • [備考] 関西医科大学 教員情報

    • URL

      http://research.kmu.ac.jp/kmuhp/KgApp?kyoinId=ygdgbe#journal

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi