本研究では、薬物治療を受けていない高血圧患者において、梅酢ポリフェノール(UP)の降圧効果等健康に対する有益性を評価した。 平成24年度の予備試験では、UPカプセルのアドヒアランスと安全性を認めた。平成25年度の地域住民における二重盲検によるランダム化比較試験では、UPカプセルによる血圧上昇の抑制効果は限定的であったが、自記式質問票SF-8でみた身体的健康のサマリースコアは改善した。平成26年度は平成25年度の参加者を対象に、カプセル中止後1年間の郵送式質問票による追跡調査を実施した。改善したSF-8のサマリースコアは漸減し、1年以内に復旧した。 以上、UPの身体的健康に対する有益性を示した。
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