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2013 年度 実績報告書

酸化ストレスによるDNA脱メチル化酵素の発現誘導メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 24790600
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

内匠 正太  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80570770)

キーワードDNAメチル化 / 酸化ストレス / DNA脱メチル化 / エピジェネティクス / パラコート
研究概要

DNAのメチル化異常を含めたエピジェネテッィクな因子による遺伝子発現の変化が、様々な疾患に関与することが近年報告されている。しかし、DNAメチル化異常誘発のメカニズムについては未だ不明な点が多く、特にDNAの脱メチル化機構については十分に理解されていない。そこで本研究では、近年能動的脱メチル化に関与することが報告されたDNA脱メチル化酵素が酸化ストレスに対しどの様な発現変動を示し、発現誘導された酵素が実際にDNAの脱メチル化に関与するか否か明らかにすることを目的とする。
これまでに酸化ストレス剤であるパラコートをマウス肝臓由来のHepa1c1c7細胞に曝露すると、能動的脱メチル化に関与することが報告されているAidの発現を強く誘導することが明らかになった。そこで今年度は、Aidを過剰発現させた細胞及びパラコート曝露によりAidの発現が誘導された細胞の遺伝子発現解析をマイクロアレイにより行った。その結果、Aidを過剰発現させた細胞及びパラコート曝露によりAidの発現が誘導された細胞に共通した12遺伝子の発現誘導が認められた。このことから、今回遺伝子発現の活性化が認められた12遺伝子が、酸化ストレス剤であるパラコートにより発現誘導されたAidによるDNA脱メチル化の影響を受けている可能性が考えられた。今後、これらの遺伝子のDNAメチル化状態を詳細に解析することで、酸化ストレスがDNAの脱メチル化に及ぼす影響について明らかにされることが期待される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] In vivo mutagenicity of arsenite in the livers of gpt delta transgenic mice.2014

    • 著者名/発表者名
      Shota Takumi, Yasunobu Aoki, Tomoharu Sano, Takehiro Suzuki, Takehiko Nohmi, Keiko Nohara
    • 雑誌名

      Mutation Research/Genetic Toxicology and Environmental Mutagenesis

      巻: 15 ページ: 42-47

    • DOI

      10.1016/j.mrgentox.2013.12.001.

    • 査読あり
  • [学会発表] 胎児期ヒ素曝露が標的臓器に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      内匠正太、岡村和幸、鈴木武博、羽野寛、野原恵子、柳澤裕之
    • 学会等名
      第84回日本衛生学会学術総会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター
    • 年月日
      20140525-20140527
  • [学会発表] In vivo mutagenicity assay of arsenite using gpt delta transgenic mice2014

    • 著者名/発表者名
      Shota Takumi, Yasunobu Aoki, Tomoharu Sano, Takehiro Suzuki, Takehiko Nohmi and Keiko Nohara.
    • 学会等名
      Society of Toxicology
    • 発表場所
      アリゾナコンベンションセンター(アメリカ)
    • 年月日
      20140323-20140327
  • [学会発表] パラコート曝露が能動的脱メチル化関連酵素の発現に及ぼす影響2013

    • 著者名/発表者名
      内匠正太、野原恵子
    • 学会等名
      第16回環境ホルモン学会研究発表会
    • 発表場所
      東京大学山上会館
    • 年月日
      20131212-20131213

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公開日: 2015-05-28  

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