研究課題
若手研究(B)
ベンゼンの骨髄毒性とミエロペルオキシダーゼ(MPO)の関係を明らかにするためにヒト骨髄細胞株にベンゼン代謝物の一つであるベンゼントリオール(BT)を曝露し、MPO阻害下、非阻害下における遺伝子の発現変動をマイクロアレイ法で網羅的に、アポトーシス誘導はフローサイトメトリー法で解析した。BT曝露でアポトーシスが生じ、1213遺伝子の発現が変動し、アポトーシス、抗アポトーシス、細胞増殖、炎症、細胞周期関連遺伝子の発現が上昇した。しかし、MPO阻害で、これら遺伝子の発現変動、アポトーシス誘導は劇的に抑制された。MPOはベンゼン骨髄毒性のリスク評価や予防における分子マーカーとなり得る。
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