• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

南相馬市における小中学校区の放射能測定に避難者動向を重ねた地理情報システム解析

研究課題

研究課題/領域番号 24790613
研究機関新潟大学

研究代表者

菖蒲川 由郷  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (30621198)

キーワード国際情報交換 アメリカ / 公衆衛生 / 小児 / 放射線
研究概要

南相馬市を始め浪江町、楢葉町、飯舘村など放射能汚染のある地域において車載線量率測定装置を用いて通学路を主とした道路上の線量率を測定し、GIS(地理情報システム)により地図化した。線量率データに基づき、GISによる地図化(視覚化)を行った。路上の測定データを地図上に線量率の高低により色分けすることで、高い(低い)線量率の道路を視覚的にすぐにわかるように工夫した。この地図は南相馬市のホームページに掲載され、住民への情報として活用されている。さらに、Web-mapの開発により、より柔軟で自由度の高い線量率地図の公開が可能となった。Web-mapも南相馬市ホームページで公開されており、多方面での利用が期待されている。さらに、学童が活動する小学校の校庭等の放射能測定についても、市内の全小中学校について敷地内を測定し、南相馬市ホームページで公開している。学童の屋外活動に対して不安の声が多く、線量率情報の公開は正確な情報源として市民の安心材料となっている。
一方で、高齢者ではインターネットの利用そのものになじみがない場合が多く、印刷版地図の需要が指摘された。このため、平成24年夏期に測定した分について「南相馬市空間線量率地図(印刷版)」として刊行し教育委員会を通じ、市内の全ての小中学生・その父兄に配布した。第2回目として平成25年秋季に測定した分も同様に冊子として印刷し、配布した。第2回目配布時に、南相馬市内の5小学校に通学する小学生の父兄対象にアンケート調査を行い、6割以上の回収を得た。アンケート調査では、市内の空間線量率の測定や地図化して配布する・Web配信する、といったことが市民の安心と安全につながっているかどうかをたずねた。さらに、子どもを育てる上で不安がないかどうかについても調べ、南相馬市に還元した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Health and Place in the local city in Japan2013

    • 著者名/発表者名
      Yugo Shobugawa
    • 学会等名
      5th ISSC Symposium in Turku, Finland
    • 発表場所
      Finnish Institute of Occupational Health, Lemminkäisenkatu 14-18 B, 20520 Turku, Finland
    • 年月日
      20130604-20130605
  • [学会発表] GISによる東日本大震災被災者の行動解析

    • 著者名/発表者名
      菖蒲川由郷
    • 学会等名
      GIS Day in 四国
    • 発表場所
      愛媛大学総合情報メディアセンター
    • 招待講演
  • [図書] 南相馬市空間線量率地図(印刷版) 2013年9月~11月測定分2014

    • 著者名/発表者名
      菖蒲川由郷
    • 総ページ数
      30
    • 出版者
      新潟大学大学院医歯学総合研究科国際保健学分野
  • [図書] BISHAMONの軌跡2013

    • 著者名/発表者名
      内藤眞、大家正泰、後藤淳、天谷吉宏、菖蒲川由 郷、鈴木翼、齋藤君枝
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      新潟日報事業者
  • [図書] 南相馬市空間線量率地図(印刷版) 2012年7月~9月測定分2013

    • 著者名/発表者名
      菖蒲川由郷
    • 総ページ数
      30
    • 出版者
      新潟大学大学院医歯学総合研究科国際保健学分野
  • [備考] 南相馬市空間線量率地図(Web版)

    • URL

      http://www.bishamon.org/minamisoma

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi