福島県南相馬市の小学校通学路の空間線量率(放射能)を新潟大学アイソトープ総合センターと教育委員会の協働で計測し、地図化した。地図は市のホームページと印刷冊子の配布により公表した。インターネット上で拡大縮小が可能なウェブマップをカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者と共同制作し、公開した。市内の小学校周囲の線量率は0.2-0.4μSv/h程度であり、学校敷地内は除染の効果でさらに低いと考えられた。小学生保護者に対するアンケート調査より、原子力発電所により近い小学校で子育てに不安を持つ保護者が多いことが分かった。今後も、継続的に正確な情報を伝えることで市民の安心に役立てることが重要である。
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