潜在的動脈硬化の一指標の冠動脈石灰化の進展と、脂肪肝との関連を、初回調査・追跡調査時に冠動脈石灰化スコアやCTの肝臓・脾臓CT値比、飲酒量を計測し、その結果より解析した。 一般住民1,112名を調査し、その841名を追跡し、解析した。初回調査で脂肪肝でなかった772名(91.8%)の内、7.4%(57名)が平均4.9年後に新たに脂肪肝を発症した。 初回調査時のBMIと中性脂肪値は脂肪肝発症と有意に関連したが、飲酒量は有意な関連を認めなかった。年齢、飲酒量、収縮期血圧、LDLコレステロールは冠動脈石灰化進展と有意な関連を認めたが、初回調査時のCTの肝臓・脾臓CT値比は有意な関連を認めなかった。
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