研究課題/領域番号 |
24790620
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
依田 健志 香川大学, 医学部, 助教 (40457528)
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キーワード | 国際情報交換(タイ・アメリカ) / 海外勤務者 / 海外留学者 / 海外在住者 / メンタルヘルス / 抑うつ / 自殺予防 |
研究概要 |
本年度はアンケート調査の施行がメインであった。実施事項の概要は以下のとおりである。 1.アンケート調査の実施:昨年度作成したアンケートを、ウェブ上で公開した。タイでは研究協力者の加藤琢真氏を中心に、紙媒体に印刷したものの配布及びウェブアドレスとアンケートの趣旨を記載したパンフレットの配布を行った。また、アメリカ(ニューヨーク)では研究協力者の宮下麻子氏を中心に、紙媒体に印刷したものの配布及びウェブアドレスとアンケートの趣旨を記載したパンフレットの配布を行い、他の先進国及び途上国はJICA元職員の野村真利香氏を中心に、紙媒体に印刷したものの配布及びウェブアドレスとアンケートの趣旨を記載したパンフレットの配布を行った。 2.アンケートデータの集計:アンケートの回答はウェブベースで260、紙媒体ベースで60以上の回収ができ、先進国、途上国合わせて40か国に在留する日本人から回答を得られた。 データは重複回答や回答の抜けなどの整理を行い、単純集計及びクロス集計を行った。 3.一部データ集計結果の公表:中間報告という形で、アンケート調査開始から3か月たった時点の中間報告を第28回日本国際保健医療学会学術大会(2013年11月、沖縄県名護市)にて発表した。他の研究者から建設的な意見をもらうことができ、その後の本解析時に役立つ情報を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の計画は、アンケートの遂行であるが、計画通り実施できた。昨年中国での施行が困難である旨を記載したが、状況は変わらず、またより悪化している傾向があるため、中国で研究協力者を介しての調査は実施しないことにした。その代り、インターネットを活用したウェブアンケートのページを作成し、依頼者に紙を介さず、インターネットから回答してもらう方法でアンケート調査を行った。この結果、研究協力者が直接紙媒体のアンケートを配布・回収する手間が省け、より多くの海外在留邦人へ回答を募ることができた。結果として、40か国から300人以上のアンケートを回収することができ、今までにない規模でのアンケートを施行することができたと考えており、計画はおおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は調査結果の解析及び公表が主要な内容となっている。現時点でデータ整理がほぼ完成しているため、解析を随時進めていくとともに、国内外の学会で解析結果を随時発表していく。また、主要な結果を論文にまとめ、国際雑誌へ投稿することを目標とする。同時に、研究協力者へ解析結果をフィードバックし、結果を広報してもらうとともに、ホームページ上にも公表し、より多くの人へ結果を伝えていく予定である。
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