環境や文化の異なる複数の国や地域で生活する日本人を対象に、自記式アンケートにより抑うつや不眠等のメンタルヘルスの状況を明らかにすることを目的とした研究を施行した。調査期間内に37か国、241名のデータを収集することができた。データ全体の平均年齢は37.9歳、男性は85人(36%)であった。問題不眠と考えられる不眠スコア3点以上該当者は16人(6.6%)、抑うつのスクリーニングで用いられるK6スコア5点以上が68人(29.6%)であった。問題不眠、抑うつ傾向共に日本人一般住民の平均数値よりも高く、海外におけるストレス環境がメンタルヘルスに多大な影響を与えていることが判明した。
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