全血から乱用薬物を迅速かつ簡便に分析する方法を検討した。<アンフェタミンとメタンフェタミンの分析>固相マイクロ抽出法(SPME)方法を採用し、血液量0.10gに水酸化ナトリウム(5N)0.1mlを添加することで良好に抽出できた。薬物を確実に気化するための最適な気化温度(ヘッドスペース温度)は約220℃であった。気相をSPMEファイバーに暴露する最適な吸着時間は、7分であった。<バルビツレート、ベンゾジアゼピンの分析>様々な条件下で実験を実施したが、これらの薬物は、かなり分子量が大きいことから、SPMEファイバーへ吸着が困難で、引き続き良好な分析条件を検討中である。
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