今後の研究の推進方策 |
DBTC投与による膵炎モデルが安定的かつ個体間のバラツキがなく作成できるようになったため,このモデルを用いてヒト卵膜由来間葉系幹細胞の投与を行う.プロトコールとしては,DBTC投与翌日に100万個のヒト卵膜由来間葉系幹細胞を静注し,その1週間後にサクリファイスして効果を検証する.評価項目として体重,膵重量,病理スコア,膵における炎症性サイトカイン(IL-1beta, IL-6, MCP-1)の発現,血中サイトカイン濃度(MCP-1, fractalkine)を予定する. また,in vitroの実験として,膵腺房細胞株AR42Jを用いて,各種炎症刺激を加えたのち,卵膜由来間葉系幹細胞がどのように炎症を抑えているのか検証する.
|