• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

腸管組織におけるオートファジーの機能および腸管炎症病態との関連性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24790671
研究機関旭川医科大学

研究代表者

稲場 勇平  旭川医科大学, 医学部, 特任講師 (30447099)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードオートファジー / 腸管上皮 / 実験腸炎モデル
研究概要

腸管組織におけるオートファジーの機能および腸管炎症の病態を解明する目的で現在実験を行っている。したがって細胞株レベルでのオートファジー発現、およびマウスレベルでのオートファジーの発現に関して検討を遂行している。
細胞株レベルでは、炎症性サイトカインの投与のよりオートファジーの誘導が確認されており、再現性の確認をするとともに、現在も発現に関するタイムコースやサイトカイン投与量の検討の実験を継続している。また今後は、様々な抗炎症物質の投与におけるオートファジーの発現系に関して検討していく予定であり、抗炎症物質として考えている納豆菌から抽出した物質であるCSFを作成し準備できている。そのほか、インターロイキン10の投与や腸内細菌から抽出される腸管保護物質に関する検討も進めており、複数の物質での検討が可能なよう実験系を確立している。
マウスレベルの検討では、ワイルドタイプのマウスにDSSを内服させ実験腸炎モデルを作成し、腸管におけるオートファジーの発現について検討を行った。プラセボ群に比較して有意にオートファジーが誘導されていることを確認している。また機能的な解析にオートファジーノックアウトマウスが必須と考え、ATG7遺伝子ノックアウトマウスとVillin-Creマウスを掛け合わせ腸管においてのみオートファジーが抑制されているモデルの作成を行っている。本マウスが確立されれば、DDS腸炎モデルなどの実験腸炎モデルに使用することにより腸管炎症とオートファジーの関連性に関して大きな発見が期待できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予想よりもオートファジーノックアウトマウスの作成に時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

上記でも触れたが、オートファジーノックアウトマウスを用いた、実験腸炎を発症させオートファジーをはじめとする炎症に関するサイトカインやタンパク質の発現量を検討する。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 腸管オートファジー誘導による抗酸化作用、腸管バリア増強作用を応用した過敏性腸症候群の新規治療開発2012

    • 著者名/発表者名
      稲場勇平、藤谷幹浩、高後裕
    • 学会等名
      第54回日本消化器病学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2012-10-12

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi