研究課題
若手研究(B)
C型肝炎ウイルス(HCV)による肝発癌は年齢と関連することが知られ、加齢関連疾患の一面も有していることから本研究では加齢抵抗遺伝子SIRTに注目し、HCV感染による病態、発癌との関連を解析することを目的として臨床検体、培養細胞を用いた検討を行った。肝癌組織では非癌組織と比べてSIRTの発現が低下している傾向を認めた。一方性別や年齢はSIRT発現量に影響しなかった。HCV発現肝癌細胞株を用いた検討ではSIRT遺伝子の活性化、抑制はウイルス複製に影響を与えなかった。老化細胞染色では細胞密度と細胞老化との関連が示唆された。詳細な機序は更なる検討を要するが肝癌とSIRT遺伝子との関連性が示唆された。
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