研究課題
若手研究(B)
「抗凝固薬・抗血小板薬内服中の消化管内視鏡検査における組織生検の安全性の検討(UMIN000003750)」を論文(J Gastroenterol. 2012 Jul;47(7):770-4.)および学会(第83回日本消化器内視鏡学会総会, 東京)で発表して抗凝固薬・抗血小板薬内服中の消化管内視鏡検査における組織生検の安全性を示した。また平成24年7月に日本消化器内視鏡学会のガイドラインが大幅に改訂され、抗血小板薬内服中の高侵襲処置も許容されるようになったことを受け、研究計画を前倒しする形で多施設共同研究「血栓塞栓症の高リスク症例におけるアスピリン単剤継続下の出血高危険度の消化管内視鏡的手技の安全性の検討(UMIN000009176)」を開始することとして、各施設での倫理委員会申請を行い、平成24年度末で当院を含め7施設での承認が得られている。またデータ集計センターとしてのUMIN INDICEサービスの利用準備も完了して本格稼働を開始した。
2: おおむね順調に進展している
平成24年度途中の日本消化器内視鏡学会のガイドライン改訂により当初予定されていた計画を前倒しする形で多施設共同研究「血栓塞栓症の高リスク症例におけるアスピリン単剤継続下の出血高危険度の消化管内視鏡的手技の安全性の検討(UMIN000009176)」を開始したが新しいガイドラインに対する各施設の対応が予想以上に慎重であるため症例蓄積には長期間を要するものと考えられるため、研究計画を前倒しして開始した点と相殺されるものとして上記区分とした。
今後は多施設共同研究「血栓塞栓症の高リスク症例におけるアスピリン単剤継続下の出血高危険度の消化管内視鏡的手技の安全性の検討(UMIN000009176)」を研究の中心として症例集積を進めると同時に参加施設を増やすよう積極的に他施設に働きかけてゆく。また細径内視鏡や細径生検鉗子の低侵襲性に着目し、これらの活用により抗血栓薬内服者に対する消化管内視鏡検査がより安全に施行できる可能性を検討するため臨床データを集積することも検討していく。
多施設共同研究「血栓塞栓症の高リスク症例におけるアスピリン単剤継続下の出血高危険度の消化管内視鏡的手技の安全性の検討(UMIN000009176)」のデータセンターとしてのUMIN INDICEの調整が次年度にずれ込んだため、費用等の清算が次年度に持ち越されたことにより、合算して同費用にあてるものとする。
すべて 2012
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
Journal of gastroenterology
巻: 47 ページ: 770-774
10.1007/s00535-012-0538-7