マウス「部分的脾動脈結紮術(PSL)」モデルを確立し、平均67%の脾梗塞が得られた。四塩化炭素の腹腔内反復投与により作成された肝硬変マウスに対してsplenectomy(SP), PSLを施行したところ両群で術後経過に有意差はなく、またSP群でPSL群より有意に血小板が増加したもののその他の所見に有意差は認められなかった。肝硬変患者に対する部分的脾動脈塞栓術(PSE)後に、HGFなどの増殖因子やMMPなどのコラゲナーゼが劇的に増加した。肝硬変マウスに対するPSLモデルでもほぼ同様の結果が得られた。今後、PSLと骨髄細胞投与が「肝線維化改善」にもたらす相乗効果を証明する予定である。
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