研究概要 |
2012年度に同定した、3’UTR長と発現レベルが相関する遺伝子について、検討を行った結果、上皮間葉移行(EMT)と関係する遺伝子Aを同定することに成功した。大腸癌細胞株、HCT116, HT29, SW480, RKOにおけるそれぞれの発現パターンを検討したところ、 1)遺伝子Aは、EMT能の高い細胞群で発現量が高い 2)遺伝子Aの3’UTR長は、発現量が高い群では短い3’UTR長を持つアイソホームが優位になる ことを見出した。EMT能獲得機構において、遺伝子Aの3’UTR長制御の存在が示唆された。 当初予定していたCCND1の3’UTRにおいては、大腸癌細胞株では、3’UTRの短いisoformの発現量が十分ではなく解析対象としては、適切ではなかった。また、発がん遺伝子であるスプライシング調節因子SRSF3は、細胞周期とともに遺伝子発現量が増減するが、同時に3'UTR長の変化するこを同定し、3'UTR長の調節を介した発現制御メカニズムの存在が示唆された。
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