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2012 年度 実施状況報告書

カプセル内視鏡による潰瘍性大腸炎の小腸病変の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24790716
研究機関横浜市立大学

研究代表者

日暮 琢磨  横浜市立大学, 附属病院, 指導診療医 (90622580)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード潰瘍性大腸炎 / カプセル内視鏡 / 小腸
研究概要

我々はこれまでにカプセル内視鏡(以下CE)を用いて、潰瘍性大腸炎(以下UC)患者の小腸を検索し、UCの病態と小腸病変の関連の詳細を全世界に先駆けて報告している。今回の研究では、UC患者の小腸病変をまずCEを用いてより詳細な検討を行い、UCの評価方法としてのカプセル内視鏡の有用性を検討することを目的とする。またCEで見いだされた病変に対しては小腸内視鏡で生検を行い、その病理学的な特徴や、遺伝子異常を解析することによりUCの発生メカニズムの解明や新たな治療への応用を目指すものである。
今回、UC患者25名と健常ボランティア23名のカプセル内視鏡所見の比較を「消化器内科 Vol.56 No.3 262-8」において報告した。これまでの検討と同様にUC患者は健常ボランティアと比較して有意に小腸病変の頻度が高く、病変数が多い結果であった。本研究で特に注目したいのが、初発のUC患者の多くに小腸病変を認め、また小腸病変の重症度がUCの重症度と相関したことである。また治療により緩解導入が得られたのちにCEを再検すると小腸病変も改善していた。
今年度の研究実施計画としては、同意の得られた患者よりバルーン内視鏡を用いて小腸病変より生検を行い遺伝子プロファイルを作成中し、疾患遺伝子の同定、治療への道筋を立てることと、病理学的な検査を行い浸潤炎症細胞、サイトカインなどを検討することである。炎症細胞の同定や部位の特徴がわかればそれに対する治療の足がかりになると思われる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

UC患者、特に初発患者の集積が遅れている。また、小腸バルーン内視鏡はやや侵襲的な検査のため、患者の同意が得られにくい状況にある。

今後の研究の推進方策

引き続き症例の集積を行い、当初予定の解析を目指す。
また、本研究に付随して、UCの発症には口腔内細菌の中の高病原性s.mutansが悪化に関与している可能性を発見した。このことについても現在解析を行っている。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] カプセル内視鏡による潰瘍性大腸炎の小腸病変の検出2013

    • 著者名/発表者名
      日暮琢磨
    • 雑誌名

      消化器内科

      巻: 56 ページ: 262-268

  • [学会発表] Capsule endoscopic findings of ulcerative colitis patients

    • 著者名/発表者名
      日暮琢磨
    • 学会等名
      Digestion Disease Week 2012
    • 発表場所
      アメリカ・サンディエゴ

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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